どうも、けすけ|バイク跨って写真撮る人 (@keeesk7)です。
YAMAHA TW225のようなタンク容量が小さいバイクの永遠テーマとも言える「燃費・航続距離問題」。
季節によって燃費が違うということはご存知だと思いますが、なんでかと言われると「燃費と気温の関係性」について答えられる人は少ないと思います。
僕も答えられません!
気温が低くてエンジンが温まりにくいからというざっくりとしたことしか言えないですね(笑)
今回での記事では、燃費と気温の関係性についてお話していきます。
気温と燃費の関係性
財団法人省エネルギーセンターの「ReCoo会員燃費データの季節変動」によると、1年の中で燃費がいい季節は春と秋と言われています。
1日の気温が平均20℃前後のとき、一番燃費が良いとされています。
夏や冬など平均気温が20℃を大きく上回る・下回る時期は燃費が悪くなってしまいます。
寒冷地では、燃費の差が30%弱にも達したそうです!
やはり冬が一番燃費が下がってしまいますね。
では、なぜ冬だと燃費が悪くなるのか解説していきます。
ガソリンが気化しにくい
液体は温度が高いと気化しやすく、温度が低いと気化しにくいという性質があります。
気温が低いとガソリンが気化しにくいため、コンピューターが「ガソリン足りてないよ!もっとガソリン使おうぜ!」とガソリン噴霧量を増やすためガソリン消費が多くなり燃費が悪くなります。
キャブレターにはコンピューターは搭載されていません。ガソリンが気化しにくいとエンジンからのパワーが伝わりにくくなり、アクセルを多く回しがちとなり燃費悪化の原因となります。
空気密度が高い
下の表を見てもわかるように、気温が下がると空気の密度が高くなります。
極端な話、酸素や二酸化炭素は冷やすと液体と固体になります。
気化したガソリンにもこの現象が、気温が下がるほど密度が高まります。
車やバイクの排気管にはO2センサーが搭載されています。
バイクでは2007年モデル以降のモデルから搭載。(排ガス規制によりキャブレターでは凌げなくなりインジェクションへと移行した背景がある)
酸素濃度が高いため、燃焼後の排気管には酸素量が多い状態となり、「酸素が多い=ガソリンが足りない」となり、ガソリン噴霧量が増え燃費が悪くなります。
エンジンが冷えている
冬場はエンジンが温まるまで回転数が上がるように設定されています。
その理由は、エンジン内のピストンなどの部品は金属製で温めることで膨張します。
膨張した状態が通常であり、性能を安定して発揮することができます。そのため、エンジンを温めることを優先するため、回転数が上がりガソリンを多く使い燃費が悪くなります。
エンジンオイルが硬い
エンジンオイルは気温が低いと硬くなります。
エンジンオイルはエンジン内の潤滑油的な役割があります。
オイルの役割については以下でも解説してるので興味がある方はご覧ください。
エンジンオイルが硬いと、潤滑油としての役割を果たせず逆に抵抗となり、フリクションが悪くエンジン内のパーツがスムーズに動くことができなくなります。
そのため、エンジンを早く温めようと回転数を上げるためにガソリンを多く使うため燃費が悪くなります。
タイヤの空気圧
気温の低下と一緒に気にかけないといけないのがタイヤの空気圧。
タイヤの約1ヶ月で5%程度自然に減少していき、10〜20kPa程度の空気圧が下がることになります。
空気圧10〜20kPaも下がると燃費が下がることは容易に想像できますね。
ここまでは、外気温の影響は考慮してません!これに外気温の影響を合わせると想像以上に空気圧が下がることになります。
さた、ここからが外気温の話です。
気温が10℃下がると、タイヤの空気圧が10kPa下がると言われています。
自然現象で10〜20kPa +外気温低下で10kPa=20〜30kPa
明らかに適正空気圧不足になります。
暖かくなり冬眠から復活させる前に、タイヤの空気圧を必ずチェックすべき理由はこういうことなんですね!
キャブレターとインジェクションで違いはあるけど基本的には考え方は一緒。
インジェクション車と違ってキャブレター車には、コンピューター類の電子制御はありません。
センサーで感知してガソリンの量を多くしたり少なくしたりすることも当然できません。そのため、キャブレター車は燃焼効率が下がるとパワー不足が生じるのでアクセルをいつも以上に回すことになるので燃費は悪くなると僕は解釈してます。間違ってたらすまん!
冬と違って春や秋はちょうど良い気温なので走ってても快適で燃費の観点からも一番良い季節と言われており、4〜6月は絶好のバイクシーズンと言えます。
それなのに、冬より燃費が下がっているまたは差がない場合は、まずはタイヤの空気圧のチェックをしましょう!
あとは、オイルが劣化していることも考えられるので交換して様子を見てもいいかもしれません。
それでも、燃費に改善が見られない場合はバイク屋さんへLet's Go!
気づかない内に何か重大なことが起きているかもしれないので、プロの方にプロの目でチェックしてもらうのがいいでしょう。
それでは、快適なバイクライフを〜♪