
どうも、けすけ|バイク跨って写真撮る人(@keeesk7)です。
Nikonから新たに登場したフルサイズミラーレス「Z5IIC」。
約2450万画素のフルサイズセンサーやEXPEED 7、ボディ内手ブレ補正、N-RAW内部記録などを備える一方で、Z5IIと比べるとEVFやカードスロット、背面液晶など一部の仕様は簡略化されています。
価格差も大きくないことから、「この価格でZ5IICを選ぶ意味はあるのか?」という点は気になるところです。
そこで今回は、SONY α7C IIやCanon EOS R8、LUMIX S9、SIGMA BFに加え、FUJIFILM X-M5やOM SYSTEM PENとも比較しながら、Z5IICがどのような立ち位置のカメラなのかを見ていきます。
Nikon Z5IICについて
今回の比較の基準となるZ5IICについては、正式発表時にスペックや特徴を詳しくまとめています。
Z5IICは約2450万画素のフルサイズセンサーとEXPEED 7を搭載。EVFを省いたフラットトップデザインを採用し、最大7.5段の5軸手ブレ補正やN-RAW内部記録などに対応しています。
国内では2026年10月23日発売。ニコンダイレクトでのボディ価格は238,700円です。
詳しい仕様については下の記事でまとめているので、今回はZ5IICそのものの説明は簡単にして、各メーカーとの比較を中心に見ていきます。
フルサイズでZ5IICと比較

まずはZ5IICと同じフルサイズセンサーを搭載するモデルから比較していきます。
センサーサイズが同じなので最も直接的な比較になりますが、各メーカーが重視しているポイントはかなり異なります。
EVFを残しながら小型軽量を狙ったモデルもあれば、動画性能を強く意識したモデル、さらに操作系やデザインそのものを大きく割り切ったモデルもあります。
Z5IICもEVFレスという特徴だけを見ると特殊な存在ですが、他社のフルサイズ機と並べてみることで、どこが強みで、どこが割り切られているのかが見えやすくなります。
SONY α7C II|EVFを残しながら約514g

| 項目 | SONY α7C II |
Nikon Z5IIC |
|---|---|---|
| センサー | フルサイズ | フルサイズ |
| 画素数 | 約3300万 | 約2450万 |
| EVF | あり 約236万ドット |
なし |
| IBIS | あり 最大7.0段 |
あり 最大7.5段 |
| 連写 | 最高約10コマ/秒 | 最高約14コマ/秒 |
| 動画 | 4K/60p Super 35mm |
4K/60p DXクロップ N-RAW |
| 重量 | 約514g | 約620g |
Z5IICと比較したいフルサイズ機として、まず挙げたいのがα7C IIです。どちらもフルサイズを比較的コンパクトなボディに収めていますが、SONYは小型化しながらEVFを残しています。
しかもα7C IIはEVFを搭載しながら約514g。Z5IICより100g以上軽く、約3300万画素の高解像センサーも搭載しています。ファインダー撮影や携帯性を重視するなら、α7C IIの存在はかなり大きいです。
一方、Z5IICは最大約14コマ/秒の連写やN-RAW内部記録などが特徴。単純な「小型フルサイズ」という比較だけではなく、何を撮るのかまで考えて選びたい2台です。
Canon EOS R8|約461gという軽さが魅力

| 項目 | Canon EOS R8 |
Nikon Z5IIC |
|---|---|---|
| センサー | フルサイズ | フルサイズ |
| 画素数 | 約2420万 | 約2450万 |
| EVF | あり | なし |
| IBIS | なし | あり 最大7.5段 |
| 連写 | 最高約40コマ/秒 電子 |
最高約14コマ/秒 |
| 動画 | 4K/60p | 4K/60p DXクロップ N-RAW |
| 重量 | 約461g | 約620g |
EOS R8の大きな魅力は、フルサイズ+EVF搭載ながら約461gという軽さです。旅行などで少しでも荷物を軽くしたいなら、この差は無視できません。
その代わりEOS R8にはボディ内手ブレ補正がありません。Z5IICは最大7.5段のIBISを搭載しているため、手持ち撮影を重視するならZ5IICの強みが見えてきます。
軽さを優先するEOS R8と、重量が増えても強力なボディ内手ブレ補正を搭載するZ5IIC。同じフルサイズでも、方向性の違いが分かりやすい2台です。
LUMIX S9|EVFレスという意味ではかなり近い

| 項目 | LUMIX S9 |
Nikon Z5IIC |
|---|---|---|
| センサー | フルサイズ | フルサイズ |
| 画素数 | 約2420万 | 約2450万 |
| EVF | なし | なし |
| IBIS | あり 5軸 |
あり 最大7.5段 |
| 連写 | 最高約30コマ/秒 電子 |
最高約14コマ/秒 |
| 動画 | 6K/30p | 4K/60p DXクロップ N-RAW |
| 重量 | 約486g | 約620g |
今回比較する中でZ5IICとコンセプトが近いのは、LUMIX S9かもしれません。フルサイズ・EVFレス・ボディ内手ブレ補正という共通点があります。
ただしS9は約486gとかなり軽く、6K動画やREAL TIME LUTなど、動画やクリエイティブ表現を強く意識したモデルです。
同じEVFレスでも、S9は動画やクリエイティブ表現を強く意識し、Z5IICは写真撮影も含めた幅広い使い方を意識した構成。共通点は多いものの、キャラクターには違いがあります。
SIGMA BF|EVFレスをさらに突き詰めた一台

| 項目 | SIGMA BF |
Nikon Z5IIC |
|---|---|---|
| センサー | フルサイズ | フルサイズ |
| 画素数 | 約2460万 | 約2450万 |
| EVF | なし | なし |
| IBIS | なし | あり 最大7.5段 |
| 記録 | 約230GB 内蔵メモリー |
SDカード |
| 動画 | 6K/30p | 4K/60p DXクロップ N-RAW |
| 重量 | 約446g | 約620g |
SIGMA BFもフルサイズ+EVFレスですが、Z5IIC以上に割り切ったカメラです。アルミニウムユニボディにシンプルな操作系、さらにSDカードスロットを持たず約230GBの内蔵メモリーを採用しています。
約446gという軽さも魅力ですが、IBISを搭載しないなど、一般的な万能カメラとは方向性が異なります。便利な機能を積み上げるのではなく、必要なものだけを残したという印象です。
それに対してZ5IICはEVFこそありませんが、IBISやN-RAWなど実用的な機能をしっかり残しているのが特徴。同じEVFレスでも、方向性はかなり異なります。
APS-CならFUJIFILM X-M5|軽さを優先すると一気に変わる

ここからはセンサーサイズが変わります。APS-Cで比較するなら、EVFレス+小型軽量という共通点を持つFUJIFILM X-M5が分かりやすいでしょう。
| 項目 | FUJIFILM X-M5 |
Nikon Z5IIC |
|---|---|---|
| センサー | APS-C | フルサイズ |
| 画素数 | 約2610万 | 約2450万 |
| EVF | なし | なし |
| IBIS | なし 動画電子補正 |
あり 最大7.5段 |
| 動画 | 6.2K/30p 4K/60p |
4K/60p DXクロップ N-RAW |
| 重量 | 約355g | 約620g |
X-M5は約355g。Z5IICとは約265gもの差があります。さらにAPS-C用の小型レンズを組み合わせれば、システム全体でもかなり軽くできます。
僕自身FUJIFILMを使っていますが、Xシリーズは小型の単焦点レンズを組み合わせやすいのも魅力です。日常のスナップや旅行で「とにかく持ち出しやすいこと」を優先するなら、センサーサイズを下げるメリットは大きいと思います。
一方でZ5IICはフルサイズセンサーと最大7.5段のIBISを搭載しています。ここは単純な優劣ではなく、フルサイズを取るのか、システム全体の軽快さを取るのかという比較になります。
マイクロフォーサーズならOM SYSTEM PEN|小型システムという選択

さらにセンサーサイズを小さくすると、マイクロフォーサーズがあります。今回比較するのは、2026年9月に発表された新しいOM SYSTEM PENです。
| 項目 | OM SYSTEM PEN |
Nikon Z5IIC |
|---|---|---|
| センサー | マイクロ フォーサーズ |
フルサイズ |
| 画素数 | 約2037万 | 約2450万 |
| EVF | あり | なし |
| IBIS | あり 5軸 |
あり 最大7.5段 |
| 動画 | 4K/30p | 4K/60p DXクロップ N-RAW |
| 重量 | 約393g | 約620g |
新型PENの面白いところは、小型軽量でありながらEVFと5軸手ブレ補正を搭載していること。EVFを省いたZ5IICとは、コンパクトなカメラに対する考え方がかなり違います。
さらにマイクロフォーサーズは、ボディだけでなくレンズまで含めて小型化しやすいのが大きなメリット。旅行やアウトドアなど、カメラ以外の荷物も多い場面では魅力があります。
もちろんフルサイズのZ5IICとはセンサーサイズが大きく異なります。だからこそスペックだけで上下を決めるのではなく、自分が必要とする画質と携帯性のバランスで考えたいところです。
まとめ|何を重視するかで選ぶカメラは変わる

ここまで比較すると、Z5IICと同じフルサイズだけでも各メーカーの方向性がかなり違うことが分かります。
さらにAPS-Cやマイクロフォーサーズまで含めれば、「フルサイズだから一番」という単純な比較ではなくなります。
そこで最後に、価格をいったん横に置いて、用途との相性という視点で整理してみます。
| カメラ | 旅行 | スナップ | 子ども | スポーツ | アウトドア | 動画 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Nikon Z5IIC |
○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
| SONY α7C II |
◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
| Canon EOS R8 |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
| LUMIX S9 |
◎ | ◎ | ○ | △ | ○ | ◎ |
| SIGMA BF |
○ | ◎ | △ | △ | △ | ○ |
| FUJIFILM X-M5 |
◎ | ◎ | ○ | △ | ○ | ◎ |
| OM SYSTEM PEN |
◎ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ |
※◎・○・△は、各モデルの仕様や携帯性、AF、手ブレ補正などをもとに筆者が用途との相性を整理した目安であり、カメラそのものの優劣を示すものではありません。
旅行なら軽さ、子どもやスポーツならAFや連写、スナップなら持ち出しやすさ、動画なら手ブレ補正や動画性能など、用途によって重視したいポイントは変わります。
特に今回はフルサイズ・APS-C・マイクロフォーサーズを一緒に比較しているため、価格だけを基準にするとセンサーサイズやカメラの方向性の違いが見えにくくなります。
まずは自分が何を撮りたいのか。そのうえで最後に価格を確認して、自分の予算と折り合いがつく一台を選ぶのがいいと思います。
こうして各メーカーを横断して見ると、Z5IICは最軽量でも、EVFを搭載した万能型でもありません。
それでもフルサイズセンサー、強力なIBIS、N-RAWなどを備えながら、EVFを省いたフラットなスタイルを採用したところに、Z5IICならではの立ち位置があります。
どのカメラが一番なのかではなく、自分の撮り方にどのカメラが一番合っているのか。
Z5IICをきっかけに各メーカーを比較してみると、現在のレンズ交換式カメラは想像以上に選択肢が広がっていると感じます。