【新型Z900RS徹底比較】2025年モデルは何が変わった?オーナー目線で見る進化ポイント
2025年10月29日、Japan Mobility Show 2025にてカワサキが新型「Z900RS」を正式公開しました。
ネオレトロの象徴ともいえるZ900RSがついにアップデート。今回は、会場で明らかになった変更点を整理し、現行モデルとの違い・実用面での進化・買い替え検討の視点をわかりやすく解説します。
1. JMS2025で分かった“要点だけ”ダイジェスト
- 電子制御スロットル化(ライドバイワイヤ)
- 双方向クイックシフター(UP/DOWN)
- クルーズコントロール
- TFTメーター+スマホ連携(通知/ログ系を想定)
- ポジション見直し(ハンドル低く・狭く/シート形状リファイン)
- 排気系リファイン(プリチャンバー小型化+サイレンサー延長)
- SEは前後ドラレコ+USBを標準装備
- Z1カラー(ブラウン×オレンジ系)の復活
Z900RS SE
— カワサキモータースジャパン (@Kawasaki_JPN) 2025年10月29日
Z900RS Black Ball Edition
Z900RS CAFE
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2. 進化はどこに効く?(短評)

- 電子制御スロットル:モード制御の精度が上がり、渋滞〜ワインディングまで操作感が一段上質に。低速域の“ドン突き”抑制にも期待。
- クイックシフター:街中やワインディングでリズムを崩さず走れる。ツーリングの疲労軽減にも貢献。
- クルコン:幹線道路・高速での手首負担を削減。ネオレトロながら“現代の快適装備”をしっかり導入。
- ポジション&シート:ハンドル低/狭で前荷重寄りへ。コントロール性と快適性のバランスを重視。
- 排気系:音量・排ガス・応答を再設計。静粛性を保ちつつ“らしさ”を残すチューニング。
- SEのドラレコ:煽り運転やトラブル対策を純正品質で完結。配線や固定の煩わしさを解消。
3. 新旧比較:次期Z900RS vs 現行(2025年型)
| 項目 | 次期 Z900RS(公開情報+予想) | 現行 Z900RS(参考:2025年型) |
|---|---|---|
| エンジン | 948cc直4を継承。制御面の最適化(RBW)でレスポンスと扱いやすさを両立。 | 948cc直4(水冷/DOHC)。滑らかな吹けと厚いトルクで定評。 |
| 電子制御 | RBW+コーナー系制御の拡充が有力/双方向クイックシフター/クルコン/TFT+スマホ連携。 | ABS・KTRC(車種/年式で仕様差)・アシスト&スリッパークラッチ等。 |
| ポジション | ハンドル低め&狭め。操作ダイレクト感重視。 | アップライト寄り。長距離でも疲れにくい中庸設計。 |
| シート | タックロール形状をリファイン。クッション性アップ。 | Z1意匠のフラット形状。厚み十分。 |
| 排気系 | プリチャンバー小型化+サイレンサー延長。応答/音質/法規バランスを最適化。 | 静粛性と“らしさ”の両立。落ち着いた音質。 |
| 上位仕様(SE) | 前後ドラレコ+USBを純正装備。 | 専用サス/ブレーキ等の走行性能重視型。 |
| 発売時期感 | 2026年初頭以降の段階投入が有力(※市販モデルは2026年発売予定)。 | 2025年モデル継続販売。 |
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4. デザインとZ1カラー:変えない“理由”がある

見た目の刷新は控えめ。これは“守り”ではなくキャラクター固定の最適解。Z1直系のシルエットを崩さず、中身を現代化——Z900RSの存在価値はまさにそこにあります。Z1カラー復活は、買い替え層・新規層どちらにも響く象徴的トリガーと言えるでしょう。
5. ライバル比較(国内・主要3車)
“ネオレトロ×現代装備”という共通軸でぶつかる3車を整理。
| メーカー/モデル | 発売時期(国内) | 価格(税込) | 要点 |
|---|---|---|---|
| Yamaha MT-09 / SP | 2025年4月22日 | MT-09:1,254,000円 SP:1,441,000円 |
890cc直3。軽快ハンドリング+先進制御。スポーツ志向。 |
| Suzuki GSX-S1000 | 2024年10月25日(2025年型) | 1,507,000円 | 998cc直4。高出力と5インチTFTでコスパ高。 |
| Honda CB1000F / SE | F:2025年11月14日 SE:2026年1月16日 |
F:1,397,000円 SE:1,595,000円 |
999cc直4。6軸IMU+5インチTFT搭載の新世代ネオレトロ。 |
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6. 2ストローク復活の噂:カワサキが描く“もう一つの進化”
Z900RSの正式発表と同時期に注目を集めているのが、カワサキが技術開発を進めているとされる新世代2ストローク直噴エンジン(DI)です。
特許資料などからは、直噴+過給による燃焼効率向上や、排出ガス規制への適合を視野に入れた構造が読み取れ、実現性は決して低くありません。
- 直噴+過給により旧来の2ストとは異なる燃焼制御を実現。
- まずはオフロード/MX/エンデューロ系での実用化が有力視。
- オンロードモデルへの展開は未定ながら、環境規制クリアを前提に動いていると見られる。
Z900RSが“過去の美学を現代に繋いだ”存在である一方、2スト直噴は未来のカワサキを象徴する技術テーマです。
市販化までには時間を要しますが、もし実現すれば“もう一つのカワサキスピリット”として注目を集めることは間違いありません。
7. 発売時期・価格の見通し(国内)
- 発売時期:2026年初頭以降の段階投入が有力(※市販モデルは2026年発売予定)。
- 価格:未公表(SEはドラレコ標準など装備差で価格レンジ拡大の可能性)。
- カラー:Z1系復刻色+定番色の展開が予想される。
8. まとめ

新型Z900RSは、外観キープ&中身を現代化という王道の進化。RBW/クイックシフター/クルコン/TFTなど、日常域〜長距離で効く装備を網羅しました。
“ネオレトロの美学”を保ちながら、快適性と安全性を底上げしたこの進化は、まさにRSらしさの体現です。
正式な発売日・価格発表を待ちつつ、現行モデルとの違いを見極め、理想の一台を見つけていきましょう。