どうも、けすけ|バイク跨って写真撮る人(@keeesk7)です。
フォレスターの車検で代車として提供してもらったのが、スバルのコンパクトSUV『REX』でした。普段はミドルサイズSUVに乗っている僕にとって、このクラスのコンパクトSUVに触れるのは初めて体験です。
この記事では、実際に乗って感じた『REX』の乗り心地や特徴を詳しくレビューしていきます。また、静粛性やパワー不足など気になった点も正直にお伝えしますので、購入を検討している方の参考になれば幸いです。
車検費用や詳細については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
主なスペック
タイトル | |
全長 | 3,995mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,620mm |
ホイールベース | 2,525mm |
車両重量 |
約980mm |
エンジン |
1.2L直列3気筒 DOHCエンジン |
最高出力 |
87馬力(64kW) |
最大トルク | 113Nm |
トランスミッション | CVT(無段変速機) |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) |
燃費(WLTC) | 20.7km/L |
燃費(JC08) | 23.6〜24.6km/L |
乗車定員 | 5名 |
最小回転半径 | 4.9m |
ラゲッジ容量 | 約369L |
値段 |
Gグレード;1,910,700円 Zグレード;2,274,500円 |
実際の乗り心地
エンジン性能と加速感
1.2Lエンジンのため加速は控えめですが、街乗りであれば十分と感じました。高速道路をゆっくりと走るくらいではあれば大丈夫そうですが、追い越しなどでは力不足感は否めないと思います。フォレスターと比較すると排気量が違うので当たり前ですが、やっぱり非力感が否めなかったです。
快適性と室内空間
フォレスターにはない、このグレーの色味がとても魅力的でした。フォレスターとの相性も良さそうですよね?
フォレスターと比較すると室内空間は狭めですが、小さいお子さんと一緒であれば十分と思いますが、中学生や高校生と大きくなってくると狭く感じるでしょうけど、コンパクトSUVとしては十分な広さだと思います。
あと、シートの質感は想像していたより良かったことに驚きました!
あとAndroid AutoやCar Playに対応してナビも大画面なのは純粋に羨ましかったです。
自分的に大事なポイントなのがシフトノブです。
運転中よくシフトノブを触っている人って意外と多いんじゃないでしょうか?僕は結構触ってしまうので、見た目や触り心地を重要視している部分があります。
ペダルはゴム製。
アルミ製ではないのでスポーティー感はないですね。
安全性能
スバルの代名詞ともいえる「アイサイト」は非搭載ですが、「スマートアシスト」が標準装備されています。車線逸脱警報や衝突被害軽減ブレーキなど、基本的な機能はしっかりおさえています
気になったポイント|ハイブリッド・e-BOXER設定なし
スバル『REX』には、ハイブリッドやスバル独自のe-BOXERの設定がなくガソリンのみとなっています。
OEM元であるダイハツ『ロッキー』には、ハイブリッド仕様が用意されています。それにも関わらず、スバル『REX』にはその設定がないため、「せっかくの選択肢が削られている」と感じる人も多いでしょう。特に燃費性能や静粛性を重視するユーザーには、ロッキーを選ぶ理由が強くなってしまいます。
街乗りで感じる物足りなさ
街乗りでは、「静粛性」と「スムーズな加速」が欠けているように感じました。特に、信号待ちからの発進や低速での走行時、1.2リッターのガソリンエンジンではエンジン音がやや耳につきます。これがハイブリッドであればモーター走行が可能なため、もっと静かで快適な街乗りができるはずなのですが、それだけにハイブリッドがないのがとても残念に思えます。
燃費性能の限界
『REX』のWLTCモード燃費は約20.7 km/Lと、同クラスのハイブリッド車(例えばトヨタ・ヤリスクロスの30 km/L前後)と比較すると見劣りします。しかし、スバルの水平対向エンジンの燃費と比較すると、直列3気筒エンジンはまだ燃費がいいと思えてしまうのが面白いですね(笑)
スバルらしさを感じない
スバル車の強みとして挙げられるのが、e-BOXERによるハイブリッド技術です。この技術は、燃費性能の向上だけでなく、電動アシストによるスムーズな加速や四輪駆動性能との相性の良さが特徴です。しかし、『REX』はそもそも水平対向エンジンを採用しておらず、前輪駆動(FF)のみの設定であり、スバルらしさを求めるユーザーには期待外れ感は否めません。
気になったポイント|静粛性について
静粛性については、正直なところ、日常的に乗るとなると少し厳しい印象を受けました。
街乗りでのノイズ
ロードノイズやエンジン音が街乗りでもかなり気になり、特に発進時や低速走行中にも車内に音が響いてくるように感じました。住宅街や市街地での静かな移動を期待していたので少し残念でした。これが毎日の通勤や買い物など日常的な用途で使うとなると、ストレスに感じる方も多いかもしれません。
高速走行時の課題
1日だけの代車だったため高速道路は試せませんでしたが、街乗りでもロードノイズやエンジン音が気になりました。高速道路ではさらに顕著になることでしょう。1.2Lエンジンなのでフォレスターなど2.0Lエンジンと比較する仕方ない部分もあるかもしれませんが、長距離ドライブにはあまり向いていないと感じました。
ハイブリッドならどうか?
もし『REX』にハイブリッドモデルがあれば、街乗りではもう少し静かになったかもしれません。ただし、高速道路でのエンジン音に関しては、大きな改善は期待できないと思います。
ここまでくると、同じOEM元のダイハツ『ロッキー』のハイブリッド仕様と比較し静粛性にどれほどの違いがあるのか徹底比較してみたいですね!
総評
スバル『REX』は、都市部での利用やコストパフォーマンスを重視したい方には一定の魅力があるコンパクトSUVです。しかし、静粛性やパワーの面で課題が目立ち、特にスバルらしさを期待するユーザーにとっては物足りなさが残る1台でした。
OEM元であるダイハツ『ロッキー』のハイブリッドや4WD仕様と比較すると、選択肢の幅が狭く、「コストを抑えたモデル」という印象が強いモデルです。
特に静粛性や燃費性能や加速感を重視する方は、『インプレッサ』や『クロストレック』を検討した方が満足感が高いかもしれません。
一方で、コスト重視でコンパクトなSUVを探している方にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。
「スバルらしさを求めるか」「日常使いの便利さを優先するか」で評価が分かれる1台だと感じました。
「自分にとって何を重要視するか」を考えると、『REX』の魅力を最大限引き出せるかもしれません。