どうも、けすけ|バイク跨って写真撮る人(@keeesk7)です。
「スポーツモードって実際どうなの?」
皆さん、車の走行モードを切り替えて運転することはありますか?燃費を意識するECOモード、日常使いに便利なインテリジェントモード、そして走りを楽しむためのスポーツモード――。でも、ふと思うことありませんか?
「スポーツモードで走行したら燃費はどれくらい悪化するのか?」
そこで今回は、スバル フォレスターを使って高速道路を190km走行し、実際の燃費を検証してきました!この記事では、走行モードが燃費にどう影響するのか、特にスポーツモードに焦点を当てながら詳しくご紹介します。
走行モードについて
スバル フォレスターには、運転シーンや目的に応じて選べる3つの走行モードが搭載されています。これらを使い分けることで、燃費の向上や走行性能の向上を図ることができます。
まずは、各走行モードについての説明していきます。
1. Iモード(インテリジェントモード)
燃費重視のモードで、アクセルレスポンスが穏やかに設定されており、市街地走行や日常的な使用に最適です。
無駄な燃料消費を抑えつつ、快適なドライビングが可能になります。
2. Sモード(スポーツモード)
エンジン出力を最大限に活かすパワー重視のモードです。高速道路での合流や追い越し、郊外のワインディングロードなど、力強い加速が求められる場面で活躍します。
アクセルレスポンスが鋭くなり、運転の楽しさが格段にアップしますが、燃費はIモードに比べて低下する傾向があります。
3. ECO-Cモード(ECOクルーズコントロールモード)
ECOクルーズコントロールは、燃費を最優先に設計されたモードです。
このモードではクルーズコントロール下でのみ使用が可能であり、以下の制御が行われます
- エアコンの作動を効率化し、燃費向上を図る。
- e-BOXERシステム(ハイブリッドシステム)を最適化して、バッテリーとエンジンのエネルギー消費を抑える。
• 先行車への追従性能よりも、燃費重視の穏やかな追従走行を行う。
特に長距離ドライブや渋滞時など、安定した低速追従が求められるシーンで効果を発揮します。ドライバーの負担を軽減しつつ、効率的な燃料消費を実現します。
スポーツ走行の乗り心地
スバル フォレスターのSモード(スポーツモード)は、「走り」を楽しむための設定で、高速道路やワインディングロードでその真価を発揮します。実際に200kmを走行して体感した主な特徴を以下にまとめました。
1. アクセルレスポンスの鋭さ
Sモードに切り替えると、アクセルを踏み込んだ瞬間に感じるレスポンスが非常に鋭くなります。通常のIモードでは加速にもたつきがあり、レスポンスが遅いと感じる場面がありましたが、Sモードでは「スッ」と力強く前に出る感覚が得られます。この違いは特に高速道路での合流や追い越し時に大きな差を感じさせ、安心感とともに運転の楽しさを引き出します。
さらに、エンジン音も少し重厚感が増し、ドライビングの楽しさが格段にアップします。アクセルを踏み込むたびに響くサウンドが、運転中の高揚感を引き立てるのもSモードの魅力です。
2. 高速域での安定感
高速道路ではパワフルなエンジン出力が存分に活かされ、加速がスムーズでストレスがありません。登坂路や追い越し時にも十分なパワーがあり、安心してアクセルを踏み込むことができます。
また、サスペンションの設定が効いているのか、路面の振動をうまく吸収しながら、直進安定性をキープ。ステアリングのフィーリングも適度な重さがあり、高速域でのハンドリングが非常に安定していると感じました。
3. 燃費への影響を意識する瞬間
スポーツモードではアクセルを踏みば踏むほど加速していくので、燃費が少し気になる場面が多々あります。
加速のたびにエンジン出力を最大限引き出す設計のため、ガソリン消費が増えるのは避けられません。渋滞などでは慎重に使う必要がありますね。
4. 楽しさと快適さのバランス
Sモードは、速さや力強さを追求するだけでなく、快適な乗り心地も保っているのが特徴です。しかし、家族と一緒のドライブでは加速の鋭さが同乗者に不安感や車酔いを引き起こす可能性があるため、高速道路での合流や追い越しなど、限定的に使用するのが良いと感じました。
実際にSモードで走行してみての感想としては、「高速限定の1人様用」という印象が強いです。街乗りではアクセルレスポンスが鋭すぎてスムーズな運転が難しく、燃費にも大きく影響するので、Iモードを選択するようにしましょう。
実際の燃費データ
「スポーツモードでの走行が燃費にどれほど影響を与えるのか?」実際に200km高速道路を走り燃費の検証をしました。走行モードが異なると、燃費の消費効率がどう変わるのかは、多くのドライバーにとって興味深いポイントですよね?
そこで、スバルフォレスターで高速道路約200km走行して実際に検証してきました。
そして、検証にするにあたっての条件を整理していきます。
1.検証条件
- 車種:スバル フォレスター Advance(B型 2019年式)
- 走行モード:Sモード(スポーツモード)
- 走行距離:約190km(下道10km程度、高速180km)
- 天候:曇り〜強雨
- 気温:10〜17℃
- 積載状態:1人乗車、軽い荷物
IモードとECO-Cモードについては、過去記事にて検証しているのでそこから抜粋させていただきます。天候や気温の検証時期が異なるため正確な検証とは言えないですが、参考程度に思ってくれれば幸いです。
2.燃費データ
Sモード(高速メイン)
- 平均燃費:13.4km(走行+航続距離638.4km ÷ タンク容量48L)
- 特徴:鋭いアクセルレスポンスと力強い加速が特徴的。ただし、加速や登坂時には燃料消費が増えやすい。高速道路での合流や追い越しではパワフルな走行性能を発揮しますが、燃費の低下は避けられません。
Iモード / ECO-Cモード
- 平均燃費:14.6km/L(下道4割、高速6割)
- 特徴:Iモードは穏やかな加速で日常使用に適しており、ECO-Cモードではクルーズコントロールとエアコンの効率的な制御により、燃費がさらに向上する傾向にあります。特に高速道路の一定速度走行では最も効果的でした。
Iモードのみ(下道のみ)
- 平均燃費:10.3Km/L(走行+航続距離485.1km ÷ 給油量38.09L)
- 特徴:下道のみでストップ&ゴーが多い市街地走行では、燃費は悪化傾向にありますy。e-BOXERはバッテリー容量が少ないですがEVモードの恩恵も感じられました。
3. モードごとの比較と考察
走行モードの選択は燃費と快適性に大きく影響を与えます。
Sモード、Iモード、ECO-Cモードのそれぞれに特化した特徴があるため、目的や状況に応じた使い分けが重要です。
今回の検証結果を基に、各モードの燃費差とその適切な使い方について考察しました。
燃費差
SモードはIモード/ECO-Cモードに比べて約8.2%(14.6km/L → 13.4km/L)ほど燃費が悪化しました。
また、下道のみのIモード(10.3km/L)と比べると、Sモードのほうが効率的ですが、これは高速道路をメインに使用したためと考えられます。
Sモード
高速道路での合流や追い越し、パワフルな加速が必要なシーンに適しています。鋭いアクセルレスポンスと力強いエンジン出力により、運転の楽しさが際立ちます。ただし、燃費を意識する場合は長時間の使用は控えたほうがよさそうです。
Iモード/ECO-Cモード
日常走行や長距離移動に最適です。特にECO-Cモードはクルーズコントロール機能とエアコンの効率化により、燃費がさらに向上します。高速道路の一定速度走行時には、燃料消費を抑えながら快適なドライブが可能です。
まとめ
今回の検証では、スバル フォレスターのSモード(スポーツモード)を中心に、燃費への影響を比較しました。結果として、Sモードは力強い加速とパワフルな走行性能を発揮する一方で、燃費に約8.2%の悪化をもたらすという検証結果が出ました。
- Sモードは、高速道路での合流や追い越しなど、短時間でパワーが必要なシーンに適しており、ドライビングの楽しさを引き出す設定です。ただし、長距離移動や日常使いには不向きな場面もあります。しかし、車の性能をしっかり引き出してドライブしたい場合はSモードは刺激的なドライブを提供してくれるはずです。
- Iモード/ECO-Cモードは、燃費重視のドライブに最適です。特にECO-Cモードは、高速道路でのクルーズコントロール使用時に効率的で、快適性と燃費の両立を実現します。Iモードは市街地でe-BOXERの恩恵を受けやすいので積極的に使用していきましょう。
今回の結果から、「スポーツモードの燃費への影響」は確かにあるものの、シーンに応じて走行モードを使い分けることで、フォレスターの性能を最大限に活かすことができると感じました。
この記事が、皆さんの運転スタイルやモード選びの参考になれば幸いです!