どうも、けすけ|バイク跨って写真撮る人(@keeesk7)です。
梅雨入り前、久しぶりにTW225でツーリングへ。
通勤で短距離ばかり走っているせいか、走り出しがなんだかもたつく…。
でも、30分ほど走るとエンジンの調子が良くなり気持ちよく走れるように!
古いバイクって、定期的にしっかり走らせてあげないと機嫌を損ねちゃうんですね(汗)
今回は、短距離走行ばかりだとバイクにどんな影響があるのか?
そして、定期的に長距離を走るべき理由を5つにまとめてご紹介します。
短距離走行ばかりのバイクに起こる5つの変化
1. エンジンオイルの劣化が早まる
エンジンオイルには潤滑・冷却・洗浄などの重要な役割がありますが、短距離走行ではその働きが十分に発揮されにくくなります。
特にエンジンが温まりきらない状態では、内部に結露(水分)が残りやすく、オイルが早期に乳化・劣化してしまうことも。
見た目では気づかないですが、古いオイルのまま放置するとエンジン内部の摩耗や焼き付きの原因になるため注意が必要です。
2. カーボンが溜まりやすく、プラグがかぶる
走行距離が短いと燃焼状態が不完全になり、燃え残ったガソリンやオイルがカーボンとして蓄積されます。
これがプラグに付着すると「かぶり」を引き起こし、始動性の悪化やアイドリング不調の原因になります。
特にキャブ車は自動補正機能がないため、定期的なチェックと適切な燃調セッティングが必要です。
3. キャブ車は燃調が固定されている
FI(フューエルインジェクション)車と異なり、キャブレターは空気や気温の変化に対して燃料の供給量を自動で調整できません。
そのため、寒暖差の大きい季節や湿気の多い時期には調子を崩しやすく、特に短距離だけの使用では影響が顕著に現れます。
エアスクリューやパイロットスクリューの調整で対応できることもありますが、長めに走ってエンジンの状態を安定させることも大切です。
4. バッテリーの充電が追いつかない
短距離通勤ではセル始動やブレーキランプの点灯回数が多くなる一方で、走行時間が短いためバッテリーへの充電が不十分になりがちです。
とくに夜間走行や信号の多い市街地では、消費が発電を上回ることもあります。
乗っているうちは気づきにくいですが、ある日突然セルが回らなくなる…という事態も起こり得るため、注意が必要です。
5. キャブレター内部のガソリンが劣化しやすい
乗車頻度が低かったり、短距離しか走らない場合、キャブレター内部のガソリンが長時間停滞することになります。
これによりガソリンが揮発して残った成分が「ガム状」に固まり、ジェットの詰まりやフロート不調などを招くことも...
定期的に燃料添加剤を活用したり、定期的に長距離を走ることでガソリンをしっかり循環させるのが効果的です。
定期的な長距離走行がバイクに良い理由
では、短距離走行のデメリットを補うにはどうすれば良いのか?
答えはシンプルで、たまにはバイクをしっかり走らせてあげることです。
実際に僕自身、久々のツーリングで「バイクが元気を取り戻した」ように感じました。
以下に、定期的な長距離走行がバイクに与えるポジティブな影響をまとめてみます。
- エンジン温度が十分に上がることで、燃え残りのカーボンや内部の水分をしっかり飛ばせる
- ガソリンが循環することで、キャブ内部の腐敗や詰まりを防げる
- エンジンオイルの温度が上がり、潤滑性能や洗浄効果が本来の力を発揮する
- 発電量が安定し、バッテリーも効率よく充電される
- 何より「バイクに乗って気持ちいい」という感覚が、結果的に調子の維持にもつながる
距離にすると30〜50km、時間で言えば30分以上を目安に走るだけでも十分効果があるみたいです。忙しい日常の中でも、月に1回はバイクとじっくり向き合う時間を作るべきだなと改めて思いました。
まとめ
短距離走行だけでもバイクに乗ること自体は悪いことではありませんが、キャブ車や空冷エンジンにとっては負担が溜まりやすいのも事実です。
月に一度でも良いので、30分以上の中距離〜長距離を走らせるだけで、エンジンやキャブ、バッテリーの状態は大きく改善します。
バイクにとっての“運動不足”を解消してあげるイメージで、ぜひ意識的に長めの走行を取り入れてみませんか?
調子が良くなるだけでなく、ライダー自身も気分がリフレッシュできますよ!